心理学に万能包丁なし

 気になる異性を落としたい、自分に目を向けてもらいたいという時、 人はわらをも掴む思いでどうすればよいのか悩むものです。
「相手は今、自分の事をどう思っているのだろうか?」
「今以上に相手との心理的距離を縮めるには具体的にどうすれば良いか?」
「携帯の電話番号を交換したいけどどうすれば自然にできるか」
知りたい事はやまほどあるものです。

 そんな時おおくの人が参考にするのが(恋愛)心理学です。
科学的な根拠をもとに相手との心理的距離を縮めるための ノウハウが手早く学べるため非常にありがたい存在です。


 しかし、これから心理学を活用していく前に一つだけ忠告させていただきたい事があります。
それは「心理学に絶対はない」という事です。
なぜなら心理学の実態は統計によって成り立っている、というのが基本のスタンスだからです。
例を挙げるのであれば、街道の人100人に「AorB」のアンケートをとったとします。
その実験結果は70%の人がAの選択肢を選んだとします。
すると心理学という分野では当アンケート(実験結果)においては心理学的見地は 「当質問をすると人はAという選択肢を選ぶ」と結論づけてしまうのです。
言い換えればBを選んだ30%の回答は心理学において日の目を浴びない存在となってしまいます。

 恋愛心理学において最も有名なのが「吊り橋モデル」です。
これは互いに見知らぬ男女が二人で危険な橋を渡ろうとしたときの効果をもじってつけられた名称です。
互いの男女は二人でなんとか橋を渡りきろうと助け合いながら前へ進みます。
橋はいつ崩れ落ちてもおかしくないため男女の心拍数は非常に高まっています。
この心拍数を、人の身体は「恋愛による心拍数上昇なのか」「危険意識による心拍数上昇なのか」 判断する能力がないのです。
そして無事に橋を渡り終えたときに二人の男女に残っているのは
「この人と一緒にいるとドキドキする」という恋愛錯覚なのです。
しかし果たしてこの「吊り橋モデル」は例外なく効果を表すものなのでしょうか?
その答えはNoです。筆者は学生時代の修学旅行でとある女子に誘われ二人で「お化け屋敷」に行った事があります。 同行する女の子は楽しもうとしてなのか、それとも計算しての行為だったのか、常に「キャーキャー」と私の腕にしがみついてきました。
しかし、私にはそれがあまりにもわざとらしく、鼻につく光景であったため不快な気持ちでお化け屋敷を進んでいました。 もちろん、その後も異性としてお付き合いをさせていただく事はありませんでした。
つまり恋愛心理における最もポピュラーなこの「吊り橋モデル」さえも相手によっては全く効果がないのです。 (ちなみに私はお化け屋敷に入ったその当時から吊り橋モデルという概念を知っていました)
相手によっては効果がない、つまり極論を言ってしまえば心理学というのは結局のところ統計結果の集合体に過ぎないのです。

 それを重々承知したうえで、筆者は恋愛心理学が役に立つものだと思っています。
恋愛心理学を元にして考案された恋愛テクニックは当然そのすべてがA君(Aさん)に通用するものではありません。
しかし、あらかじめ100個の恋愛テクニックを有している者は相手に合わせて効果のある恋愛テクニックを吟味していけば良いだけの話なのではないでしょうか。
30/100個の恋愛テクニックしか効かない相手なのであれば30個の恋愛テクニックを活用すれば良いだけの話なのです。 100個の恋愛テクニックを知らない人は一つのテクニックも知らずアプローチしていかなければならないので当然不利になるのです。
確かに心理学は万能包丁ではなく、絶対的なものではありません。 とはいえ知っているのと知らないのとでは雲泥の差が出てくると思うので 過信はし過ぎず、あくまで学んでも損はないという意識で恋愛心理学を学んでいっていただければと思います。



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